宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

19日、県新年度予算案、ALPS処理水安全教育を求める意見書等に反対の討論。

 19日の最終日、県予算案とALPS処理水の安全教育の徹底を求める意見書に反対、消費税5%減税とインボイス廃止を求める意見書に賛成する討論を行いました。

新年度県予算は、・国民の声を聴かずに大軍拡と社会保障切り捨てを進める国にモノ言わず言いなりであること、・物価高騰から県民のくらしと生業を守る施策が乏しいこと。・原発推進の国に追随し被災県民に寄り添わないこと、・職員不足、分けても教員不足が危機的状況であること。・復興の在り方が県民不在、・ジェンダー平等の取り組みの遅れ等を理由に反対を表明。

 自民党提案のALPS処理水は安全とする教育の徹底を求める意見書には、かつて教育が原発安全神話押し付けに加担させられた苦い教訓があり、教育の政治介入は許されないと主張し反対しました。この意見書に対して県内外から30件を超す取り下げを求める要請が寄せられました。

こと

13日、上保原のいちごハウスで夕やけベリー栽培を視察

 県が開発したイチゴの新品種「夕やけベリー」を栽培する上保原の神田さんのいちごハウスを視察。とちおとめ、夕やけベリー二つのハウスを見て試食。夕やけベリーの方が酸味が少なく甘いので、若い人に人気だと言います。県内では未だ実証栽培の段階で全県で3haの面積に留まるため、市民の口には入りにくい状況。県は、来年度は7haと2倍に増やし、県内のいちご生産面積約100haの1割、10haを目指す方針です。神田さんによれば、夕やけベリーは栽培費用も少なく生産者によるばらつきも少ないので、ほぼ同じ収穫量のとちおとめと比較しても栽培しやすい品種だとのことです。

 地栽培ではなく高架式栽培は、体への負担も少なく高齢化しても栽培を続けられると言います。栽培床はヤシ殻を使用したもので、業者は5年程度で交換したほうが良いと言うが、交換しない方が多く収穫できたので、10年以上は使用できるようです。

 人間の手ではとても受粉作業はやり切れず、温かいハウスの中ではミツバチが飛び交い受粉を助けていました。



政府のALPS処理水海洋放出閣議決定に、約束違反を問題視する発言なしの県幹部会議。農水部の姿勢は問題と指摘。

 2021年4月に政府が漁業者との約束を反故にして、ALPS処理水海洋放出を閣議定した直後の県幹部会議で、漁業者との約束の問題に触れる発言が誰からも無かったことが明らかになったことを取り上げ、漁業を管轄する農林水産部の見解を質しました。県としては約束を守るよう求めていると言うもののまともな答えはありません。本県漁業の本格操業とはどういう状況を指すのかの問いには、「廃炉が完了した状態」と答えています。原子力学会は廃炉に100年はかかる、更地にするには300年かかるとの見解が示されており、廃炉の道のりはあまりに遠い。それまで漁業者が希望を失わずに漁業を継続するためには、安全な廃炉作業、国や県への信頼が不可欠と指摘。今回の事は漁業者との信頼を大きく損ねるものだと厳しく指摘し、漁業者に寄り添う県の姿勢を示すとともに支援を強化すべきと求めました。