宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

12日、栗子山風力発電事業計画で米沢市民の皆さんが福島県に要請。福島市民の水がめ摺上川ダムへの影響も心配。

 米沢市栗子山にJR東日本が34メガワット、10基の風力発電設の備設を置する計画があり、環境影響評価の準備書段階まで進んでいるため、12日、私と県に要望に来られました。米沢市でこの計画に反対する住民で組織する米沢市の子供の未来と豊かな環境を考える会の皆さんと高橋寿米沢市議が県庁を訪れ、県の環境共生課に要請を行いました。

 計画地は地盤が弱く土砂災害が起きやすい地域。今から30年近く前にジークライト跡地に産廃処分場が作られた時にも、米沢の皆さんと一緒に反対運動に取り組んだことが思い起こされます。当時一緒に現地調査を行った福島大学の地質の専門家八島教授ももろい地質で処分場は作るべきではないと指摘していた所です。土砂崩れが大規模に起きれば摺上ダムに流れ込む烏川を通じて県北地域の水がめ摺上ダムに甚大な影響を及ぼし、生活用水の供給ができなくなる事態も出かねません。福島市はその可能性を指摘する意見書を提出していました。

 計画は、環境アセスで既に準備書の段階まで来ており、福島県は7月24日までに経産省に意見を上げることに。そのため福島市には5月2日までに意見書の提出を求めています。最も影響がける福島市民、県民がほとんど知らない中で計画が進んできました。福島からも声を上げていきましょう。

 

能登半島地震の避難所と台湾地震の避難所の大きな違いは何か

 今年元日の能登半島地震に続き、台湾でも大きな地震に見舞われましたしかし、避難者を受けいれた避難所の設備や内容にはあまりにも大きな違いがあり驚きました。能登の避難所を見て、13年前の東日本大震災の時と少しも違わない劣悪さに落胆しました。ところが、台湾では地震の発生直後に間仕切りのある避難設備が設置され、温かい食事も提供されるなど日本の避難所との違いの大きさに驚きました。この違いはどこにあるのか、災害対応の文化の違いとだけ言ってはおれない日本の遅れを認識すべきです。

 住まいも財産も失い失意のどん底に置かれた避難者に我慢させるのではなく、寄り添う立場に立てるのかどうかではないかと感じます。避難所が劣悪なのは仕方がないはもう古い考え、国の責任で避難所の環境改善を図るべきです。