宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

国の福島県のコメ全袋検査見直し発言は大問題。東京の米屋さんでは福島のコメという理由だけで精米を断られる事例も。継続こそ必要と農民連の県交渉でも要望。

 27日に行われた共産党東北ブロックの政府交渉の中で、農水省の担当者が、福島県が実施するコメの全袋検査について、全袋検査自体が風評被害になるとの意見もあると述べ、見直しを示唆する発言を行い大問題になりました。国の担当者はね参加者から発言の撤回を求められ、福島県が継続の判断すれば国はお金を付けると言わざるを得なくなりました。

 福島の玄米を東京の娘に送ったら、米屋で福島のコメは精米に応じられないと断られてしまったと言う話が報告されました。福島県というだけで差別的扱いを受けているのが実情。全袋検査をやめてしまったら、信頼は崩れ取引自体が成り立たなくなる可能性もあり、現時点で検査を終了することなど到底考えられないことです。

 31日午後に行われた農民連の県交渉でもコメの全袋検査の継続を求める声が参加者から一斉に出されました。県は検討会を立ち上げて、フラットで各分野から意見を聴取して結論を出したいとの考え方です。しかし、この検討会を公開としない、議事録の公表も検討すると答える等、秘密裏に方針を決めようとしているのかと疑問の声が上がりましたが、今後検討するとの回答に留まっています。

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29日、集中豪雨で床上浸水した地域を小熊市議とともに調査。 30日、比例東北ブロック候補のふなやま由美さんが福島入りし、街頭宣伝と集会。仙台市長選挙に質問が集中。

 29日、小熊市会議員とともに、28日夕方の集中豪雨で被災した福島市内森合地区を調査しました。森合前田地区は、昨年の豪雨の際にも同様の被害に見舞われた地域です。抜本的には祓川の改修が必要ですが、これが進まないために最近は大雨のたびに被害が発生している状況です。昨年も床上浸水した一人暮らしの高齢者に話を伺うと、去年も畳をもらって何とか生活してきた。またここで住み続けるしかないと言います。

別のお宅は、市にも消防にも早く来て土嚢を積んでほしいと要請したが、来てくれたのは水が引いてから。それまでは自力で土嚢積むように言われたが、高齢の女性の力ではどうにもならなかったと悔しさをにじませていました。

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31日は、総選挙比例東北ブロック候補のふなやま由美仙台市議が福島県入り。福島市内で街頭宣伝と集会2か所に参加、私も同行しました。午前中の街頭宣伝では、どこでも聴衆が出迎えてくれて演説を熱心に聞いてくれました。蓬莱ショッピングセンターには30人ほどの人が集まっていて、ふなやま候補とガッチリ握手攻め。

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 午後は、渡利と清水でつどいを開催。どちらも40人を超す皆さんが集まってくれて、特に勝利したばかりの仙台市長選挙がどんな闘いだったのか、市民運動の中身、政党間の共闘の内容などに質問が集中。これまで市長選挙を闘ってきた市民団体はあるが、今回はその枠の外から市民のための市長を選びたいとの機運が盛り上がり、郡和子民進党衆院議員に出馬の要請を行い立候補に至ったとのこと。政党は前面に出ずに市民の運動を後押しする役割を果たしたと言います。自民、公明は、都議選の雪辱を晴らすとして菅官房長官も応援に入ったものの、街頭に出ることはできず大企業の社長たちを集めて檄を飛ばすに留まった。郡市長の誕生は、市民と野党の連帯した闘いの勝利だと述べました。

 間もなく闘われる福島市長選挙で学ぶべき点が多い話を聴くことができました。

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