宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

総選挙、1区金子候補、比例東北で高橋ちづ子さんの議席維持。福島県は野党統一候補が3勝2敗。

 31日投開票の総選挙で、福島1区は金子恵美候補が自民党候補に競り勝ち、県内全体でも1、3、4区で野党統一候補が勝利し3勝2敗と勝ち越しました。2区は負けたものの立憲の新人候補が自民党重鎮を僅差に追い込み、惜敗率で立憲の比例で復活当選。福島県内の立憲の議員は4人となりました。自民党も敗れた全員が比例復活で当選、福島県内の闘いの激しさを物語っています。全国で立憲や共産党議席を減らした中で、福島県の野党候補が小選挙区で与党を上回ったことは野党共闘がうまく機能したことを示す結果と言えます。共産党候補で一本化した5区では、熊谷候補が5万5千票余を獲得しました。この背景には、原発事故から10年半が経過しても尚復興が進まないのに福島切り捨てを進める自公政権への強い拒否感が県民の間に存在していることの証だと思います。

 共闘したからこそこの結果がつくれたことは確か。マスコミは盛んに共闘を見直すべきとの論調が早速出始めていますが、日本の政治に立憲主義と民主主義を取り戻すためには、どうしても政権交代が必要でありそのためには野党の共闘が不可欠なことは議論の余地がなく、気持ちの良い共闘関係を絶えず有権者に示す取り組みが求められていると思います。

 日本共産党は、比例東北ブロックで東北の命綱高橋ちづ子衆院議員の議席を守り抜くことができました。皆さんの大きなご支援に感謝申し上げます。同時に改選議席から2議席後退し10議席にとどまったことはとても残念です。有権者の要求はどこにあったのか、この結果を真摯に受け止めこれからの活動に活かしていきたいと思っています。来年は参院選挙の年、福島県民にとっても宝の議席、岩渕友参院議員の再選を何としても勝ち取るため今からの準備が必要です。

 一方、自民党単独過半数を維持しつつも議席を減らしました。有権者が今の政治に満足していないことも明らかだと思います。しかし自民党の応援団の維新が若い候補者を擁立し4倍化近い議席を獲得、ここにも政治を変えたいという有権者の思いが示されているのではないでしょうか。

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写真は国会解散となった14日、福島駅前で国会報告する高橋ちづ子衆院議員と岩渕友参院議員

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写真は24日、共産党事務所前で金子恵美候補とともに街頭演説

24日、金子恵実候補とともに共産党事務所前で演説。

 24日、金子恵実候補が共産党事務所前で演説を行い私も共に訴えました。金子さんは自分が政治家を目指した理由に遡って弱い立場の人たちを支援したいとの強い思いを語り、自民公明政権がいかに冷たい政治を行ってきたか、政治の私物化問題も指摘しながらこの政治を変えましょうと力強く訴え大きな拍手に包まれました。

  原発事故関連では処理水とは言わずに汚染水とはっきり述べて海洋放出に明確に反対を表明。この間一緒に取り組んできただけに力が入っていました。

21、22、25日と決算委員会出先審査で会津方部へ

 決算委員会の出先審査で3日間会津方部へ。会津振興局では、コロナ禍の下で事業者が苦境に追い込まれており、県税の徴収猶予の金額も5000万円台に。件数は60件と思ったよりは少ないと感じます。南会津振興局では僅か3件とのことでした。会津振興局には県内で唯一県と市町村が共同で滞納整理機構をつくり滞納処理を行っている地域です。コロナ禍の下では、徴収猶予制度など様々な制度の活用で県民生活と事業者の営業継続支援を優先するよう求めました。また、コロナ対応で振興局からの応援があったのか尋ねると、会津振興局ではなかったとのことですが、南会津振興局ではリエゾンの派遣など市町村と情報共有し積極的に連携している様子が窺えました。

 会津には他県からの移住者も増加しており、会津振興局管内では116世帯、南会津管内だけで昨年は57世帯に上ったとのこと。どちらも30歳代以下の世帯が6割を占め若い人たちが自然豊かな会津での生活に希望をもって移住してきているようです。

 南会津管内は93%が森林で占められ、林業振興策が求められています。若手の新規林業就労者は10数人出ているとのこと。スーパー林道山の道整備に相当のお金をかけてきた件ですが、森林整備のための作業用道路の整備こそ進めるべきと求めました。