宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

災害に強い県づくり特別委員会。裏山の土砂災害への支援、土砂浚渫等河川管理の方針を

 16日、災害に強い県づくり特別委員会。委員会に先立つ理事会で、地震被害の報告を求めるべきだと指摘しましたが、委員長の判断で当日説明される分野のみになってしまったことは、委員会の責任放棄だと指摘しました。

 農水では、裏山の土砂崩れによる宅地被害について、独自に支援する伊達市や川俣町があるが、県として支援すべきだと求めました。

 土木では、河川管理の在り方を県として一定の考え方を決めて、日常的な管理を行えるようにすることで予算の確保もしやすくなると提案し検討を求めました。 今年度の河川事業費は補正を含め317億円に対し、新年度は350億円を計上しました。

 

17日、総括質問。2月の地震被害者救済で国の対象外を県が独自に支援の方針

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写真は、群馬避難者訴訟で国が準備書面自主避難者を攻撃した部分をパネルで紹介

 17日、総括質問を行いました。この中で、2月13日に発生した地震被害について、県は、災害救助法や被災者生活再建支援法の適用にならない市町村の被災者に対し、県は独自に支援する方針を明らかにしました。現在災害救助法の適用は8市9町、被災者生活再建支援法の適用は福島市桑折、新地町の3自治体だけです。これ以外の市町村の被災者に県は災害救助法の応急修理と同等の支援を行うこと、被災者生活再建支援法と同等の支援を行う方向で検討していると答弁しました。これは共産党県議団が国会議員団とともに現地調査を行い県に支援を求めていたもので大きな前進です。

 国は、事業者については激甚災害と同様のグループ補助金を補助するとしていますが、個人の住宅被害には支援がないため、県が支援することにしたものです。

 コロナ感染症対策では、医療、介護施設クラスターが連続して発生いる本県の現状を見ても、戦略的取り組みとして感染リスクの高いこれらの施設の職員、利用者全員にPCR検査を実施すべきと求めましたが、前向きの答弁はなく、実施を決めた他県と比較しても遅れは明らかです。

 この間コロナ感染により重症化した人数は2月末までで81人、ECМОを利用した件数は4件と答えました。この時点までの死亡者は71人です。また、1月29日から3月14日までの陽性者497人の中で変異株の検査を行った件数は249で約5割で実施。全国では5ないし10%と言われる中では多いものの、変異株が今後の感染の主流になるとの専門家の指摘があり、この実施件数を引き上げるため、復興拠点施設の一つとして医大に整備したTRセンターを活用しゲノム解析を県独自に行うべきと求めました。

 原発事故から10年に当たり、国が群馬訴訟で自主避難者を攻撃、準備書面で「避難指示区域外の住民の心情を害し、国土の不当な評価になる」と述べていることをパネルで示し、県の認識を質しました。裁判中のことには答えられないとの答弁です。

 知事には、県民がこの10年間に被り続けた被害はこれからも続く、関連自殺が118人、関連死が2320人、それぞれの絶望感や無念さに心を寄せるなら、全国の原発再稼働はあり得ず、福島から再稼働止めよと発信すべきと求めましたが、相変わらず国において検討されるべきものとの答弁です。「再稼働は国が検討すべき」との知事の答弁に、どれだけ県民が落胆してきたかを知事は知るべきだと指摘、今こそ再稼働中止の発信をと求めました。

14日、福島市女性後援会の春を呼ぶ女性のつどい。ジェンダー問題で学習。

 14日、福島市の女性後援会が恒例の春を呼ぶ女性の集いを開催。県政報告を行うとともに、共産党の町田県委員長がジェンダー問題で講演。日本が国際社会の中でジェンダーギャップ指数が121と下位ランクにあること、共産党としても綱領改定でジェンダー問題に取り組むことを位置付け、自己改革に取り組んでいることを紹介し、日本社会全体の取り組みが求められる課題であるとの認識で一緒に女性のみならず全ての人権が保障される社会を創ろうと呼びかけました。

 私も県政報告を行い、県職員の女性幹部は8.4%というと、市議団からは福島市は8.7%、いずれも目標が8%と大変低いことが大問題と指摘しました。

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