昨日の長谷部議員の質問は、原発事故の根本問題を問う内容でした。冒頭で長谷部さんが県は今度の事故を人災と認識して賠償を求めているのかと質問。知事は、国策として行われた原発なので国によって原因の解明がなされるものと考えていると答え、自らの考え方には触れません。長谷部さんが再質問で知事の認識を聞きたいと言うと、私の個人的認識はと前置きしたと思ったら、またまた同じ答弁の繰り返しにはいささか驚きました。国に申し上げるべきは申し上げたいといくら繰り返しても、そもそもの問題認識が東電と同じ想定外の自然災害だったということになれば、全面賠償の迫り方も当然弱腰にならざるを得ません。東電が放射能を無主物として、自らの責任を回避するような無責任ぶりを結果として容認する事になってしまうでしょう。しっかりと安全対策を講じていれば防げた事故だったのに、利益を優先するあまり、手立てをとらなかった東電と国に、全面的に責任を取らせていかなければなりません。
