宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島県の指標2014年版、人口10万人当たりの医師数は全国平均の78.9%

 福島県の各種指標を示す資料が届き、不足が深刻な介護、医療を見ると、人口10万人当たりの医師数では、全国平均が226.5人に対し、福島県は178.7人で全国平均の78.9%に留まっています。病床数は全国平均を上回っているのに対し、医師数が大きく下回っている状況にあり、本県の医師数不足の深刻さは歴然です。但しこの傾向は震災原発事故の前からあったもので、原発事故で減ったというだけではない構造的な問題です。この数値は2012年12月31日時点の調査ですが、2年前の調査では、全国が219人に対し、本県が182.6人でしたから、全国では増えたのに福島県原発事故で減少したことは明らかです。

 介護施設で見ると、特養ホームのベッド数は人口10万人当たりでは、全国平均が1449床に対し、本県は1483床と上回り、介護保険施設全体でも、全国平均が2784床に対し、本県は2899床と上回っています。しかし、特養ホームの待機者が10年間1万人を超えているように、不足が常態化していることは全国と同様であり、施設整備が喫緊の課題であることは変わりません。