宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

相馬市で被災者と懇談

 28日相馬市に伺い、相双農民連の皆さんと懇談してきました。漁民が新たに漁業生産組合をつくり、相馬双葉漁協に加入申請しようやく認められたとのこと。

 しかし、漁業再開の見通しは全く立っておらず、1年間全く仕事がない生活を強いられており、早く国は結論を出せる選択肢を示してほしいとの強い要望が出されました。

 警戒区域内に住む農家は、警戒区域に住民を戻すことばかり考えているようだが、周りの話を聞くと戻ると言っているのは東電職員と町役場職員。でも本音は放射能が心配で帰りたくないということだと。ただ帰れというだけでなく、これからの生活をどうするのか、その展望を早く示してほしい。だめならだめと早くいってもらえば、仕事の見つけようもある。これから5年間もこのままおかれたら、見つかる仕事もダメになる。早く人間らしい暮らしに戻りたいと、切々と訴えられました。

農業再生のためにも、復興事業の補助のやり方が現状に適さず、矛盾だらけだとの痛烈な批判も出されました。水田再生事業に、北海道のような広大な土地で使うような大型機械でないと補助にならないということで使いようのないものを使えと言われても何とも仕様がない。行政は現場を知らない。もっと被災者の声を聴いて事業の在り方を考えるべきだとの声が上がりました。