宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

県内の住宅除染戸数が、7月末で3400戸に

 県に求めていた新しい除染の到達状況報告が届きました。それによると、個人の住宅除染が済んだお宅が全県で3403戸。5月末の2062戸からは1341戸進んだことになります。

最も多いのが広野町で、今年度計画の1908戸に対して、既に1256戸まで到達。

 次が福島市の1108戸。今年度の業者への発注は7474戸行われていますが、市が期待したようには進みません。作業員の確保に苦労しているのも要因とのこと。

 大手ゼネコンなら作業員を何とか確保してくれると思ったようですが、そうはいかず地元業者への小規模な直接発注も検討せざるを得なくなっている模様。

 広野と福島の違いは、仮置き場があるかどうかです。福島市は仮置き場がまだ大波地区しか決まっていないため、住宅の除染で出た汚染土壌は自宅に現場保管されている状態。

 今日の午後の復興共同センター代表者会議で、郡山の人が除染も進み始めて復興に向かいつつあるという受け止めが職員や市民の中に生まれていて、現状とはずいぶんかい離があるとの発言がありました。確かに除染の進捗状況は、個人住宅では僅かに1戸にすぎず、とても進んでいるとは言えない状態なのに、どうしてそのような受け止めが出てくるのか、もっと行政に迫る必要があるのではないかと思います。