宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

原発事故避難者数の正確な把握を

 県が把握する原発事故避難者数は、県内約6700人、県外で約27000人、計3万4000人と発表しています。県外避難者は、本人が避難先で避難者登録している人数を避難先の自治体から県が聞き取りまとめています。県内は避難元の市町村が把握した人数をまとめて発表しているもの。県内避難者の避難先の大部分が、親戚や知人宅の欄になっていますが、これは実態ではないと思います。県は、自宅を再建したり復興住宅に入居した世帯は避難者に入れていません。しかし、10年以上も親戚、知人に頼れる人は極限られた人たちであり、大部分は無償提供の借り上げ住宅が打ち切られそのまま家賃を払って住み続けていると考えられます。最も多いのが南相馬で2500人を超えます。既に避難解除され住宅無償提供も終了しており、復興住宅に移行した人とどこが違うのか、明確な違いは示されていません。 どこに住んでいても避難元に戻れていない人は避難者とみなし、丁寧な支援が必要であり、正確な実態の把握こそその前提です。