宮本しづえのかけ歩き

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7日、桑折町伊達崎地区と福島市野田地区の凍霜害調査。50年に一度の被害と

7日、4月の凍霜害被害が発生した桃の主産地桑折町の伊達崎地区、萱場梨の産地福島市の野田地区を視察。野田地区は連休前に続き二度目の調査です。

 桑折町では、斎藤、岩崎両町議とともに3ヘクタールの桃を栽培する伊達崎地区の相原さん宅の桃畑を見せてもらいました。阿武隈川沿いの畑は低地になるため被害が大きく、枝には殆ど実が付いていない状態。ついてる実も商品になるかどうかは分からないと言います。桃の木の背丈が低い木ほど被害が大きいことが分かります。作業しやすくするために指導で低木に育ててきたことが、霜被害では被害を大きくする要因になっています。

 伊達崎で農地を借りて桃栽培を始めた新規参入者は、航空関連の仕事を辞めて氷に戻ってきたばかりでこの被害にあったという農家もあり、営農意欲が無くならないか心配です。

 隣の畑の平種の柿の木は、枝が枯れ木のように葉が見えず、柿はほぼ実がならないだろうとのことでした。

 野田地区の阿部さんの梨畑は先日調査に伺った時よりもより被害が鮮明に見える状況で、梨全体で7から8割の被害だとのことです。実が大きくなっても商品になるのかは不明で、歩留まりどこまで行くのか全く分からないと肩を落としていました。梨つくりを始めて30年になるが初めてだと。市の農業委員会でも市内の梨栽培地区の中では野田地区の被害が最も大きいとのこと。

 高台にある市内大笹生安養寺地区の様子を聴くと、ここは高台にあり霜の被害は殆どないのだと言うので一安心。

 今日の調査でも収入保険や果樹共済の条件が厳しく補償も少ないことが訴えられました。災害時の補償制度としてもっと利用しやすいものに見直すこと、自然災害に対応した支援制度の創設が必要だと訴えられました。

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上の写真の枝は穿孔細菌病の枝ですが、余り見られないとのこと。

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上の写真は柿木。殆ど葉が無く実がつかない。

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1本の梨の枝に通常なら5ないし6個の実をならせるのに、1個程度しか実のない枝が大部分。