宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

9日、伊達地方の降雹被害調査。国見町では見えにくい傷ほど厄介。月舘ではえぐられたような傷が

9日、大橋県議とともに伊達地方の降雹被害の調査を行いました。伺ったのは国見町の桃、リンゴ栽培農家。実すぐり作業半ばで被災したという40代の桃農家渋谷さん宅で被害状況を聴きました。実すぐりがほぼ終わった畑は一番良い実が被災したため被害が大きく、作業が遅れ気味だったところは傷ついた実を摘果しても残るものがあるので、作業遅れがむしろ幸いしたと言います。しかし小さな傷は出荷時期まで見ないと被害状況は分からない部分が多いとのこと。1級品にはならなくてもB級品で扱ってもらえれば余程収入には繋がると期待していますが、販売時点で被災した果実であることを説明する必要があるが、全部でそれをやるのは困難、そこで地域の農産物が評価されてしまうのが心配だと話していました。渋谷さん宅では果樹共済も収入保険も未加入とのことです。それには理由があり、祖父や父親は救済制度に頼ってしまうと良いものを作る努力に手抜きが出るから入らないとの信念があると言います。まさに職人気質で果物を育ててきた意気込みが伝わってきました。しかし最近の異常気象の連続で経営的に成り立たなくなっているので、後継者の渋谷さんは加入も検討するしかないと話していました。自分のように何の保証もない被災農家も農業を継続できるような支援制度を是非考えてほしいと痛切に訴えられました。

 伊達地方で最も被害が大きかったのは月舘地区で、直径1センチを超す雹がふり、主力のあんぽ柿等の果物だけでなく野菜にも大きな被害が出たと言います。

月舘町の桃はえぐられたような傷になり、雹粒が大きかったため傷も深い様子が分かります。ハウスの屋根には穴が開いています。