宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

23日、大橋県議、市議団とともに市内の果樹の霜被害を調査。

 23日、市内笹木野の梨農家阿部哲也さんの梨園で霜被害の実態を調査。阿部さんの話によると、11日の夜から12日にかけて霜注意報が出され、夜の樹園地の温度は7度くらいあったので大丈夫かなとは思いながらも夜中警戒はしていたが、夜中時ころ起きた時の気温はマイナス2から3度で、とても対応できる状況ではなかったと言います。

 開花が早かった新高梨は殆どが霜の被害を受け、1割も実をつけないだろうと肩を落としています。確かに花が終わっても実がつかずしんがポロポロと落ちてしまう状態。花も雌しべも雄しべも黒く変色しています。他の品種は花が落ちて実がどれくらいつくかを見てみないと被害の全体像は分からないが、今年の収穫量は例年の半分行けば良い方だと。 阿部さんは収入保険に2年前に加入していたので、収入減少分の9割は保険で賄われるとのことですが、そもそも青色申告が加入条件である収入保険の加入率は2割程度と低く、果樹農家の7割くらいは果樹共済に入っています。それも掛け金が高いため、全部の樹園地に共済をかけているとは限らないと言います。

一昨年、昨年と連続して黒星病が発生、今年は霜の被害と3年連続して自然災害に見舞われた。最近の異常な気象は干ばつか大雨か霜の被害か極端になっているのだとのこと。リンゴやナシは高温では栽培が難しくいずれ福島では果物が作れなくなるのではないかと心配していると言います。

干ばつ用のスプリンクラーも老朽化や地震で管網が被害を受け使えなくなっているため、国土強靭化の農業版で使える制度が無いか検討してほしいとの要望を受けました。

花の時期が終わるともう少し被害がはっきりしてくるため、もう少し状況を見ないと全体の被害状況が見えてこないと話しています。

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桑折町の斎藤町議の報告では、 桑折町の桃の被害状況も深刻で、地域によっては2割台から9割に上るところもあり多くで7割程度の被害割合になっています。来週に調査に入る予定です。