宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

県議会の福祉公安委員会が会議外委員会を開催し、コロナ縦策で質疑。委員外委員の発言は認めず

 8月臨時議会では開催されなかった福祉公安委員会が急遽本日開催されました。傍聴は認めるものの委員以外の議員の発言を認める会議規則が県議会にはないとして、発言は認められませんでした。

 県立医大の金光アドバイザーが状況を報告。その後県の担当課からの説明に基づき質疑が交わされました。金光教授は、コロナ対策で国民の協力を得る上では政府への不信が高まっていることが問題だと指摘。コロナ対策で大事なのは命を守るため重症化させないことだとして、50代、40代の重症者が増加していることを踏まえれば、この年代でワクチン接種を優先して実施すべきだと思うとの考えを示し、福島市の10代、20代に優先接種していることには疑問を呈しました。在宅療養者が増加していることについては、本県にはいわき市に入院待機ステーションが設置され、酸素投与が必要な中等症Ⅱでは入院を基本にしているので、臨時の医療施設設置の必要性は今のところはないと考えていると述べました。

 大規模な検査の実施についても、全員にやるべきだとは思わない、症状が出たらすぐに検査し、休むことを徹底すれば感染拡大は防止できるとの認識を示しました。蔓延防止等重点措置の適用については、県民の移動範囲が広域化しておりぜんけんの問題にすべきと話します、

 県の担当課は在宅療養者について、開業医に電話での診療を依頼しており早めの入院が可能となっている 抗体カクテル療法はカクテル薬剤が必要な医療機関は予め登録し、申込すると翌日か翌々日に配布される仕組み 事前配布も検討されているとのこと

医療機関への減収補填については、コロナ感染者を受け入れている医療機関よりも、受け入れていない医療機関の方が減少が深刻な傾向にあり、知事会を通して国に補填策を求めているとしています。

 8月の感染状況は5月と比較すると若い年代で中等症が多くなっている。家庭内感染者が増加していることが要因。家庭内では皆感染してしまう例が増えていると言います。他県では在宅療養者が相次いで死亡する事例が発生。本県でも起こらない保証はなく、適切な医療提供体制を整備することを今の内から行うべきです。