宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

新型コロナワクチン接種費用、来年度から福島市の高齢者は2100円程度に。その他の希望者の負担額は医療機関により異なるが今のところは不明

 福島市はライン登録している市民に情報提供した中で、今年3月末でワクチン無料接種が終了するため、年度内接種を呼び掛けています。来年度からの有料化で高齢者は市町村が軽減した場合地方交付税で補填する措置があるので一人2100円程度で考えているとしています。来年度からの定期接種の対象は65歳以上の高齢者と60から64歳の基礎疾患がある人としています。その他の人は全額自己負担としていますが、その金額がどの程度になるのかは不明です。現在のインフルエンザの扱いと同じで、一般の接種費用は医療機関によって異なり、4千円から5千円の範囲で設定されているようです。コロナワクチンがどれくらいの金額で医療機関に入荷されるのかで概ねの金額が決まりますが、今のところは不明なことばかり。

 福島県のコロナ感染者数は全国平均を上回る状態が続いてきました。これまではインフルエンザとの同時流行は起きないとされてきましたが、本県はいずれも全国平均を上回って感染拡大しており、決して油断できません。しかも、感染者の後遺症が長引く傾向が見られ、年齢に関係なく多様な後遺症が報告されているだけに、決して侮れない感染症であることは確かです。

 ワクチンの効果を数値的に示すことは困難ですが、重症化予防等に繋がっていることは明らかだと思われます。新たな変異株も報告されており今後どのような変異株が発生するかも分からない下で、1人7千円もの多額の自己負担を課して防対策を狭めれば、感染拡大を招く危険は増大します。国民のいのちに関わる問題であり、未だに収束宣言も出されない下では、引き続く国の負担は不可欠です。