宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

渡利福祉会の特養ホームと地域ケアセンター増改築祝賀会、子どもの遊び場の線量測定

 6月3日、渡利福祉会が進めてきた特養ホームはなしのぶの30床増設、はなみずきの痴ほう症対応のデイケアの増設工事が完成し、祝賀会が開かれ参加しました。設計は京都の設計事務所で、民医連関係の施設を全国各地で手掛けている設計事務所。女性の設計士さんが担当され挨拶を交わしました。社長も出席されていて、男女格差はありません、仕事も同等にこなしてもらっていますと仰っていました。既存の建物の上に増築したため、外見上は気づかないのですが、使い勝手が良くなりました。地域福祉の向上に一層の活躍が期待できそうです。

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 夕方から、新婦人あゆみ班として、渡利地区の子どもたちの遊び場の線量測定を行いました。七社の宮の児童遊び場は、除染は終わっていますが、ここにはモニタリングポストがありません。遊び場だけは線量は0.3μ程度で低いのに、駐車場のコンクリートの部分は1.5μ近くの所もあります。全体を除染することが必要。

 次に学童保育所の八幡神社の所を測定。ここも学童の限られた施設部分だけ除染し、敷地内にある神社は除染から外されたまま。地域の保護者の方がタワシでごしごしと擦って掃除の真っ最中。掃除した部分を測ると0.3μと低くなっていました。社の屋根から雨が落ちるところは1μを超えていて、ここも敷地全体の除染が必要。

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敷地内の神社の所を測っているところ。後ろにいるのが保護者の方で、この間ひとりで何回も掃除して除染をしているそうです。タワシで磨いたところは、0,3μまで下がっていました。

 次に渡利学習センター敷地を測りました。モニタリングポストの数値は1μ前後。ここはまだ除染が行われていません。グランドでは高校生がサッカーボールで練習していましたが、グランドの真ん中では1.5μ、サッカーゴールの中は、1㎝で3μもありました。

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子どもがサッカーをしている渡利学習センターグランド。中央部分を測ると、1.5μシーベルトありました。

すぐそばにくるみ川があり、管理用道路は地域住民の散歩道で、当日も何人かが散歩中、土の上は歩きやすいのでここを通りますという若い女性。しかし、放射線量は土の上の方が舗装されている側よりも0.4μ程度高く、1.6から1.7μという数値が出ました。このことを伝えると、測ってみないと分からないのですねと驚いた様子。これからは、低い方を通りますと話していました。

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地域の人が散歩するくるみ川管理道路わきの草むらでは、2.2μを越えています。

 地域全体が高い渡利地区ですが、せめて子供たちが遊ぶ場所は優先的に除染する必要があることを改めて求めていくことにしました。

住民ひとり一人が線量計を持って、絶えず測りながら自らの安全を確保することが重要で、そのためにも、希望する全県民に線量計の配布は不可欠です。