宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

22日、12月議会に向けた政調会。

 22日、12月議会に向けた政調会が開かれました。補正予算規模は約40億円のみ込みです。大規模な事業による補正は無く、物価高騰対策も盛り込まれず国待ちの状況。今回も国家公務員宿舎にいた避難者3人に2倍家賃の支払いを、借り上げ住宅にいた避難者に家賃支払いを求める裁判を起こす議案が出てきます

 ALPS処理水海洋放出は3回の海洋放出で放出されたトリチウムの総量は3.2兆ベクレルとのこと。今年3月時点のタンク内のトリチウム総量は700ベクレルとされ、0.45%が放出された計算になります。漁業者との約束が破られたとの認識は漁業者共通の認識であり、それを踏まえ県は対応すべきと求めました。

9月の台風被害の罹災証明発行は2166件、96%の到達です。応急修理の対象となる半壊以上の被害世帯は、全壊が14件、大規模半壊63件、中規模半壊233件、半壊が741件となっています。応急修理の申請状況はいわき市が277件、南相馬市が5件で対象世帯の3割弱に留まっているため、制度の活用を促して住まいの再建が進むよう被災市を支援すべきと求めました。

保健福祉部では、精神保健法に基づく措置入院が増加したために予算増の補正が出たとの説明です。警察からの通報が昨年の2倍を超す勢いで増加、要因は様々あるとしても、背景には生活状況の悪化があると考えられ、こういう形で表に現れたものと推察されます。県民生活の悪化は、複雑な形を取りながら進行しており、政治を変える必要性はこの点からも切実となっているのです。