宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

2日、県と原発立地2町が海洋放出設備に事前了解。漁業者はじめ県民は納得していない。

 2日、内堀知事と第一原発立地の大熊、双葉両町は東電に対して汚染水の海洋放出のための設備工事に事前了解する旨を正式に伝えました。東電はこの事前了解を踏まえ今月4日から工事を開始すると発表しました。漁業者はもちろん多くの県民が反対を続ける中でこの決定が下されたことに、怒りの声が広がるのは当然です。 県民の怒りと批判を受けて県と立地町は3日、理解を得るため国が責任をもって説明を尽くすよう萩生田経産大臣に求めました。

 問題は説明が丁寧かどうかではなく、海洋放出すれば新たな風評被害が避けられず、復興の大きな足かせとなりマイナス面の影響が余りにも大きいことです。だから、最大の風評対策は海に流さないことしかないのです。それを説明の問題に矮小化しようとすることは、県民の願いを真っ向から踏みにじるのと同じことです。