宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

5日から7日まで避難地域復興、産業振興特別委員会視察で相双、いわき地区へ

5日から3日間で復興と産業振興について避難地域といわき市を視察しました。

 初日に視察した南相馬市が今年開設した未来農業学校は、15人の定員で1年間研修する施設。農業に従事したいと思う人が、農業のノウハウと経営も含めて研修できる施設です。年間4000万円の運営費は市が負担しています。初めから個人経営は困難さもあり、雇われの立場で農業の勉強をしたいというニーズが高いため、そうした人を対象にした研修ができるカリキュラムを組んでいます。農業の担い手確保の新しい研修スタイルだと感じました。

 浪江町に進出した會沢高圧コンクリートは、先端技術でコンクリートのひび割れを自然治癒させられる技術を開発した企業で、その他先端技術を駆使した新技術開発に意欲的に取り組んでおり、次世代産業を生み出す意気込みが伝わってきました。

 何度か視察している浅野撚糸では、若い職員が説明を行い企業のイメージアップに努力しているのを感じました。

 富岡町でワインづくりを始めた方は、元富岡町長の息子さんでした。津波で被災した農地に客土しながらブドウの木を植え、現在ワイン工房を建設中。ボランティアが多数参画していて、ここが町おこしの拠点の一つになっていくだろうとこれからが楽しみです。

 野菜加工工場は労働者不足で派遣社員外国人労働者が大部分。私が話しかけた人はフィリピンとネパールから来た労働者でした。避難地域はどこも働き手不足は深刻です。

 JAEAの廃炉科学研究所では、燃料デブリの取り出し作業訓練所をVRで見て疑似体験しました。取り出したデブリの線量は0.2ミリシーベルトと基準にしていた24ミリシーベルトを大きく下回りました。僅か2グラムのデブリでどこまで解明できるのか不透明。廃炉の道のりははるか遠くのままです。

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