宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

9日、志位委員長を先頭に共産党が原発敷地内部を視察

 9日、かねてより希望していた原発敷地内の視察がようやく実現。県議団として調査の申し入れをしていましたが、志位委員長を先頭に22人の大調査団の視察となりました。事故以来初めて敷地に入りましたが、6年前に5号機内部に入ったことがありますが、今回は原発建屋を外から眺めるしかありません。  楢葉町でまずWBC検査を受けてから、Jビレッジの建物の中に入ります。

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まずWBC検査を全員が受けました。機械は10台並んでいます

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防毒マスクと線量計を付けた状態で1時間半過ごしました。合計被曝線量は40μシーベルトでした。

 そこで説明を受けたのち、バスで原発敷地内の重要免震棟に入り、志位委員長が職員の皆さんにあいさつし説明を受けました。

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重要免震棟で説明を受け、志位委員長が職員に挨拶しました。

全面マスクをつけ、何重にも手袋と靴下をはいてバスに乗り込み、敷地内をバスで回りました。

バスから降りることができたのは、汚染水の貯蔵タンクが立つ所と、これから燃料棒取り出しが始まろうとしている4号機のそばだけ。3号機の前は、1ミリシーベルトありました。

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汚染水の貯蔵タンク前で説明を聞く

4号機内に入れたのは11人と限定した人数だけ。私たちはバスの中で待機していましたが、バスの中から見ただけでも、3号機の建屋が吹き飛び鉄骨がグニャグニャに曲がっている様子が見え、爆発の凄まじさが伺えます。  敷地内は、毎日400tづつたまり続け2日半で満杯になる大量の汚染水を貯蔵する1000tのタンクが林立しています。セシウムだけでなく多各種除去装置をこれから作る計画で、建物の輪郭ができていましたが、トリチウムだけは除けません。東電は、そのまま海に放流したい計画ですが、とても県民の合意が得られるものではなく、海洋汚染の拡大は何としても防止しなければなりません。       

 汚染水処理ひとつとっても、適切な方法を取れず、1から3号機には人間が入ることもできません。ロボット操作しようとするとそのロボットが壊れてしまい手の出しようがない状態の事故原発は、収束どころではなく事故の真っ只中で苦しみもがいている状況です。

 こんなことで、再稼働を進めようとする自公政権は、いかに無責任政権か、誰のための政権かがハッキリしてきます。  何としても日本から全ての原発をなくさなければならない、その決意を新たにした調査となりました。

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視察を終えて、記者会見する志位委員長