宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

21日、福島市南矢野目の仮設住宅集会所で議会報告と懇談会。賠償差別に怒りの声。町は2年後の避難解除は困難と表明。中学校時代の同級生と40数年ぶりの再会。

 21日午後、浪江の皆さんが避難生活を送っている福島市南矢野目の仮設集会所で、議会報告と懇談会を開催。浪江の馬場績町議、阿部裕美子県議とともに参加しました。

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 馬場町議から町の3月議会の模様が報告されましたが、町長は2年後の避難解除は現状では困難であるとの見解が示されたとのことです。除染しても効果があるのか疑問との意見も多く、帰還の希望がどんどんなえている現状も話されました。

 最も怒りが沸騰するのは賠償問題。ADR和解はその後どうなっているのかや、故郷喪失慰謝料は避難区域で差別せず全町民に出すべきなど、国による線引きの不当性がこもごも語られました。馬場町議の話では、ADRと東電と町の3者による進行協議が行われたとのこと。その後ADRが東電に対して今年の3月指示書を出したことが分かりました。それで東電が和解に応じるのかどうかは不明ですが、国の機関が東電に指示書を出したことは重要です。

 復興住宅に関する様々な要望も出された中で、一番困っている問題が保証人を探すことだというのが分かりました。これまでは親しく付き合っていても、お互いの懐具合までは明らかにする必要はなかったが、保証人になってもらうには所得証明書が必要で、収入状況が分かってしまうのが嫌だから保証人にはなれないと言われてしまうというのです。保証人が見つけられず入居を諦める人もいる、県は何とかならないのかと一斉に声が上がり、その切実さが良く伝わってきました。 皆さんからは町がまとめて保証するわけにはいかないのかとの意見などもあり、制度上の問題とはいえ当人にとっては大きな障害になっている実態を知らされた思いがしました。

 中間貯蔵施設への搬入路についても、国は帰還困難区域には住民を自由に立ち入りさせないのに、自分たちの都合で廃棄物の搬入の車は通すのは勝手なやり方だと不満の声も。

船引町移中学校の同級生が参加してくれ、40数年ぶりに再会できたのも嬉しい出来事でした。