宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

福島市佐原仮設の浪江町避難者が現在地にずっと住めるようにしてほしいと要望

 30日、浪江町から佐原の仮設で避難生活する須藤さん親子が県の避難地域復興局と懇談。佐原の佐々木健三さんも同席し、地域の過疎化に歯止めをかける意味からも、地域に復興住宅ができるのは望ましいと県に検討を求めました。

 現在の仮設がある場所でずっと住めるようにしてほしいというのが要望です。徐々に避難者が仮設から自立を始める中で、帰還困難区域に家があった避難者の須藤さんは家族を含めた将来像が描けず眠れないこともしばしばあると言います。近所で避難者を支援してきた佐々木さんの温かい援助で孫たちもすっかりこの地になじんできた、孫は佐々木さんの牛乳で大きくなったのでずっとここに住むと言ってる。佐原の仮設は木造で建設した市内の業者が頻繁に点検に来てくれ、壊れたところもないのでしばらくここで済み続けたいと話します。

 県は復興公営住宅の申し込みを勧めますが、新たな地域で新たな人間関係が築けるのか不安が払拭できないというのが避難者の率直な気持ち。少しでも避難者の要望に沿った恒久住宅が確保されるよう、仮設住宅の恒久化を含めて検討しましょうと提起しました。

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