宮本しづえのかけ歩き

あかるくあたたかい県政へ

13日、知事選挙告示。草野候補が元気に第一声で汚染水海洋放出ストップ、県民生活守る県政にと訴え


 13日、県知事選挙が告示されました。立候補を表明していた他の2人が取りやめ、内堀現知事との一騎打ちの闘いになりわかり易い選挙になりました。政策の最大の対決点は原発汚染水の海洋放出をストップさせるか容認するかです。海洋放出反対の一票は草野候補へとご支持を広げてお寄せください。また、深刻さを増す県民生活を守るための具体策が求められる下で、草野候補は学校給食費の全県無料化を掲げ、高校のタブレット端末の保護者負担を無くし公費負担とすることなどを掲げています。一方、内堀陣営は文字通り自公政権与党丸抱えの選挙態勢を組み、応援弁士の根本代議士は、自分たちが内堀候補を担ぎ当選させたとして製造責任を果たすと述べました。

 汚染水海洋放出問題では、現知事として県民の関心が高いこの問題に第一声では一言も触れずじまい。県民の批判が大きいため触れたくない問題なのでしょう。しかし、福島の復興に取り組むというのなら汚染水処理問題を言わないのは無責任です。翌日のマスコミ社説も、現職として県民の関心に答えるべきだと指摘したほどです。 くらしの問題でも、これまでの県政が進めてきた政策を実施すると言うだけで、逼迫する県民生活に心を寄せ支援する具体策に触れる話は聞かれません。

それだけでなく、内堀候補は福島の定義を変えると述べて、原発事故の被災地ではなく、希望の地、復興の地にすると語っています。一見希望が見えるかのようにも取れますが、しかし、原発事故から11年半が経過しても尚県民を苦しめ続ける原発事故の影響から目を背けることはできません。現職知事として、県民が被り続ける被害にどう向き合おうとするのか、その姿勢が見えないだけでなく、事故も被害も終わったことにしようとする自公政権の思惑に沿うものと言わざるを得ません。

 浅川町の本年産の飼料用稲から基準を超える200㏃以上のセシウム137が検出され、使用停止が通知されました。なぜ基準値を超える物が検出されたのか、原因は不明ですが、このような事態は今後もあり得る問題です。そのたびに住民は翻弄され続けます。事故も被害も終わってなどいません。事実に向き合い、国と東電に加害責任を追及し続ける県民の代表を選ぶときです。

広がる草野候補への期待

 38年間高校教師を務めた草野候補への期待が県内各地から党の事務所や選挙事務所に寄せられています。南会津町の住民からは、南会津高校の廃止はひどい、田島まで通学するのは無理だ。廃止などあり得ないのに県は強行した。地域の実情がまるで分っていないと怒りの声です。一旦決めたことは県民がどんなの反対しようが強行する県教委の県民無視のやり方には、南会津だけでなく高校が廃止された地域の多くから批判の声が上がってきました。比較的小規模校に勤務してきた草野候補だから地域住民の気持ちが分かります。今こそ県民に寄り添える県知事を誕生させるときです。